令和8年度 第1回 地域福祉・生活支援ネットワーク会議を開催しました
令和8年8月27日、佐世保市社会福祉協議会において、「令和8年度 第1回 地域福祉・生活支援ネットワーク会議(第一層協議体)」を開催しました。
今回は、第一層生活支援コーディネーターから、これまでの生活支援体制整備事業の取り組みや、佐世保市の介護予防活動の状況について報告しました。
また、今後の地域づくりを考えるテーマとして、「60歳前後が地域に関わりやすい仕組み」について、委員の皆さんと意見交換を行いました。
これまでの地域づくりの取り組み

佐世保市では、地域でのちょっとした困りごとを住民同士で支え合う仕組みづくりを進めています。
訪問型サービスB補助金を活用して活動する団体は現在14団体となり、生活支援サポーターも1,300人を超えました。
一方で、今後さらに人口減少や高齢化が進む中、「ボランティアを募集する」という方法だけでは、地域活動の担い手を確保することが難しくなっていくことも考えられます。
そのため、本人の興味や関心を入口として、自然な形で地域や社会とつながるきっかけをつくる取り組みも進めています。
これまで、佐世保市立看護専門学校、高校生ボランティア、SaseboChange、長崎国際大学、長崎短期大学などと連携し、若い世代を含めたさまざまな人が地域と関わる機会づくりに取り組んできました。
佐世保市の「通いの場」は全国でも高い水準

今回の会議では、佐世保市の介護予防活動について、全国の自治体との比較結果も報告しました。
佐世保市では、「いきいき百歳体操」など、週1回以上活動する通いの場が、取り組み開始当初の0か所から320か所まで広がっています。
人口20万人から30万人の48自治体と比較すると、2020年度は、
・週1回以上の通いの場の数
・高齢者1万人当たりの通いの場の数
のいずれも全国1位となっていました。
2024年度においても、通いの場の数は全国2位となっています。
また、人口規模を問わず全国の自治体と比較しても、週1回以上の通いの場320か所は全国21位という結果でした。
一方で、週1回以上参加している人は4,719人、参加率は6.08%となっています。
「活動する場所」は多くありますが、これからは、その場所により多くの市民が参加しやすくなる仕組みづくりも重要になります。
介護保険認定率にも変化

佐世保市の介護保険認定率についても報告しました。
以前は国や長崎県より高い水準にありましたが、22.5%から19.0%まで低下し、令和5年には国とほぼ同じ水準となっています。
もちろん、これを百歳体操だけの効果と考えることはできません。
市民、地域、関係機関、行政など、多くの方が長年にわたり介護予防や地域づくりに取り組んできた結果の一つとして考える必要があります。
佐世保市というと、人口減少などの課題が取り上げられることも少なくありません。
しかし一方で、全国と比較しても高い水準にある地域活動や、長年積み重ねてきた地域づくりの実績もあります。
こうした佐世保の強みについても、市民の皆さんと共有していきたいと考えています。
地域の支え合いにも変化が必要

今回、もう一つ大きなテーマとして取り上げたのが、
「60歳前後が地域に関わりやすい仕組みを考える」
というテーマです。
生活支援サポーターや活動団体は増えている一方、実際に地域支援を行っている第二層生活支援コーディネーターからは、
「地域の支え合いにも、すでに限界が見え始めている」
という声も聞かれています。
第二層生活支援コーディネーターへのアンケートでは、現在の課題として「生活支援サポーターの不足・高齢化」を挙げた人が、15名中13名、約87%となりました。
また、
「役割分担が分かりにくい」
「調整やマッチングが難しい」
といった意見もありました。
地域の善意やボランティアだけに頼り続けるのではなく、これからの地域に合った新しい関わり方を考えていく必要があります。
60歳前後が地域とつながるために

今後の地域支え合い活動に必要な方向性について22地区に確認したところ、「60代前後が関わりやすい仕組みづくり」が14地区と最も多い結果となりました。
そこで会議では、
「どのような仕組みやきっかけがあれば、60歳前後の人が地域活動に参加しやすくなるのか」
という視点から意見交換を行いました。
委員の皆さんからは、
・定年前から地域との接点をつくる
・企業や事業所の地域貢献活動をきっかけにする
・趣味や子どもに関係する活動など、本人の関心から地域につなげる
・大きな役割を任せるのではなく、できる時だけ関われる仕組みにする
・祭りやイベントなど、「楽しいこと」を入口にする
・定年を迎える人向けのセミナーなどで地域活動を紹介する
・企業の地域貢献活動とボランティア活動をつなぐ
・LINEなども活用しながら参加しやすい仕組みをつくる
といった意見が出されました。
これまでのように、「地域活動に参加してください」とお願いするだけではなく、
その人が好きなこと。
得意なこと。
少しだけならできること。
そうしたものを入口にして地域とつながれる仕組みが、これからますます必要になってくると感じています。
地域とつながるきっかけを、もっと身近に
今回の会議では、地域参画のきっかけづくりや情報発信として、現在進めている取り組みについても紹介しました。
社会参加を身近に感じてもらうためのPR動画の作成や、地域での暮らしや支援に関する情報をまとめた「させぼ暮らしのこれからナビ」のテスト運用、生活支援コーディネーターの役割を分かりやすく紹介する4コマ漫画などです。
地域づくりというと、少し難しく感じるかもしれません。
しかし実際には、
「近所の人と少し話す」
「イベントに参加してみる」
「自分の得意なことを誰かに教える」
そんな小さな関わりも、地域とのつながりの一つです。
これからも、無理なく、楽しみながら地域とつながれるきっかけを増やし、佐世保ならではの支え合いの形を皆さんと一緒につくっていきたいと思います。

