世知原地区の高齢者の困り事への地域の取り組み
世知原地区では昨年10月に有償ボランティア団体『ささえ愛たい世知原』を立ち上げ、チラシを町内全戸へ配布し、高齢者の方々が少しでも長く住み慣れたこの世知原地区で暮らし続けられるよう支援活動を行っています。
高齢者はどんなことで困っているの?
在宅で暮らす高齢者の方々はどんなことに困っているのでしょうか?
これまでにどのような支援依頼があったのか表にしてみました。
世知原地区では令和元年度から、佐世保市の養成講座を受講した生活支援サポーターさん(現在サポーター23名、準サポーター5名)による支援が始まりました。
当初は包括やケアマネージャーさん、デイサービス、ヘルパーさんからの『困った』の声から支援につながっていましたが、ボランティア団体『ささえ愛たい世知原』が立ち上がり、昨年10月に世知原町全世帯にチラシを配布してからは、チラシを見た高齢者の方々ご本人からの支援依頼が増えました。
また、利用したことのない方でも、今後が不安なのでこういう活動ができて何かあった時に安心ですとの声をいただいています。
2月末、以前窓ふきの支援をした方から、大型コタツの移動とお掃除の依頼がありました。押し入れの奥にしまい込んだコタツを粗大ごみに出したいので家の外に出してほしいとのことでした。
押し入れから出してみると2シーズンしか使っていない美品でした。誰か使ってくれる人がいるとありがたいとのことでしたので、引き取って、ほしい人を募ることになりました。
掃除の支援は室内でもあるので2名体制で行いました。普段できないところに掃除機をかけたり、床の拭き掃除など1時間弱、顔見知りのサポーターさんだったので始終和気あいあい笑いながらの支援となりました。
まだ介護保険サービスを使用していない方からは、単発の依頼が多いように感じています。
これから高齢社会が進んでいくことが予想されているので、ささえ愛たい世知原の活動の周知はこれからもっと必要だと感じています。
また、ささえ愛たい世知原では対応できないことについても、町内の業者さんへお繋ぎしていますので、安心して相談できるというお声もいただきました。
移動手段がなく買い物に困っている方
山間部に暮らす高齢者は、『免許証を返納した』『ご主人の入院で買い物に連れて行く人がいなくなった』など買い物に困っている方が増えてきています。
世知原地区の松永商店さん、世知原ストアーさんはそのような方々へ配達のサービスをされ、町内の方々のため頑張っていらっしゃいます。
また、自分で見て買い物をしたいという方には、セブンイレブン上相浦店(店主世知原在住)の移動販売車が家の庭先まで来てくれ、自分で見て買い物ができます。
これまでにコーディネーターに12件の利用相談があり、個人宅や集会所へ毎週定期訪問されています。利用者さんからも大変好評です。
このように、世知原地区では高齢者の困りごとに対応できる仕組みづくりをし、既存のお店や住民さんの支え合いの輪が広がっています。
支援する側が負担ばかりをおうのではなく、また支援を受ける側も気兼ねなくお願いできるような、楽しく、住みよい世知原になるよう生活支援コーディネーターとしてお手伝いしていきたいと思います。