佐世保市立看護専門学校で生活支援サポーター養成講座を開催しました
2025年7月15日、佐世保市立看護専門学校にて、生活支援サポーター養成講座を実施いたしました。
会場には約60名の看護学生が参加し、真剣な眼差しで地域福祉の実情と支え合いの意義について学ぶ姿が印象的でした。
この講座は、地域の中で高齢者を支える「生活支援サポーター」の意識と役割を、これから現場に出ていく若い世代に伝えることを目的としています。
単なる「お手伝い」ではなく、「つながりを生む支援者」としての心構えや、共に生きる力を育む重要性を中心にお話しさせていただきました。
医療と生活支援をつなぐ“まなざし”を育てる
看護師を志す学生たちにとって、地域包括ケアや在宅支援という言葉は教科書的には知っていても、「実際にどんな人が、どんな支えを必要としているのか」までは想像しにくいものです。
今回の講座では、「援助の前に、“理解と共感”がある」という視点から、実際の現場で起きている支援事例をもとに、丁寧に解説しました。
特に、「挨拶を交わす」「名前で呼ぶ」「その人のリズムに合わせる」といった、小さくも深い関わりが支援の出発点であることに、多くの学生が大きくうなずいてくれていました。
地域を支える力を、ともに育む
これから医療現場に羽ばたいていく学生たちが、「生活支援」という福祉の視点を持ってくれたことは、地域にとっても大きな希望です。
今回の講座を通じて、「患者さんの退院後の暮らしを支える看護師」や、「多職種連携の中心で動ける担い手」が、ここから生まれてくれることを願ってやみません。
佐世保市立看護専門学校の皆さま、本当にありがとうございました。
次世代と共に歩むこの取り組みを、今後も一つひとつ丁寧に積み重ねていきたいと思います。