令和元年度第二回地域福祉・生活支援ネットワーク(第一層協議体)を開催しました

 令和元年10月11日(金)にすこやかプラザ6階研修室2にて、令和元年度第二回地域福祉・生活支援ネットワーク(第一層協議体)を開催しました。

(1)第1層生活支援コーディネーターからの報告(成冨生活支援コーディネーター)

 ①佐世保市地域包括ケアガイドマップ冊子のご案内

生活支援コーディネーターは地域の支え合い活動を支援していただける団体の一覧表の冊子を作成しました。

まず、地域の支え合い活動推進を行う生活支援コーディネーターの連絡先一覧を記載しています。次に、地域で行われている百歳体操やサロン活動などの居場所の支援(講師派遣・送迎・場所提供・その他)を協力頂ける企業など団体から同意を頂き掲載しています。

最後のページでは、訪問活動支援として、見守り安否確認・買物・掃除・ゴミ出し・配食・その他の協力を行っていただける企業など掲載しています。

地域の支え合い活動ですので、今回参加頂いている団体の皆様への協力も頂けます。ご活用いただければと思います。

※詳細は以下のURLからご確認頂けます。

https://sasebo-care.com/siendantai-ichiran/

 ②生活支援サポーター(養成講座・定例会)の進捗状況報告

 生活支援サポーターは2017年から養成を開始し、2019年9月現在で受講者数約300名、登録者数は236名となっています。

2019年は9地区に分けて地域に出張し養成を行っています。また、今年度から9地区に分けて生活支援サポーターの定例会の開催を開始しました。

 ③第二層生活支援コーディネーターからの報告(上出生活支援コーディネーター)

 私が担当している地区は崎辺・南・山澄地区ですが、中部地区と合同で生活支援サポーターの定例会の開催を始めました。

現在の定例会の開催内容は、サポーター同士の自己紹介や、実施できる支え合い活動について情報交換を行っています。

また、地域ケア個別会議から出てきた支え合いニーズへのマッチングを進めている所です。

 ④ニーズ調査とマッチングの流れについて

生活支援サポーターを養成した次の段階は「地域の生活支援ニーズとのマッチング」となります。

現在、第二層生活支援コーディネーターが、地域で生活ニーズ調査を実施し、ニーズの発掘を進めています。

生活支援について、現在ヘルパーが実施している、定期的に実施する調理・買物・洗濯・掃除などの支援は、養成されたばかりの生活支援サポーターでは荷が重く、ヘルパーが受け皿を担っているので、高い所の物取りや電球交換など、定期的でなくちょっとした困りごとのニーズ対応を行う予定として活動を実施する予定です。

 また、実際の生活支援サポーターへ生活支援の依頼があった場合には、サポーターには登録書、利用希望者には個人情報提供及び注意事項同意書、利用申込書兼登録、救急情報のご記入を頂いた後、ご利用頂き、活動後は生活支援サポーターが記録を残すための記録簿の準備をしています。

個人情報提供について、必要があれば関係者へ必要最低限の情報提供ができるよう同意書の作成を行っており、今後は各関係団体の皆様へ活動の内容や個人情報の取り扱いなどの説明を行う予定としております。

(2)佐世保市社会福祉協議会からの報告「佐世保市地域福祉計画・地域福祉活動計画における平成30年度実施事業の評価について」

 平成26年度から30年度までの第2期佐世保市地域福祉計画・佐世保市地域活動計画内の、平成30年度取組評価一覧表を今回お渡ししております。

今回の会議は、前回お渡しした第3期の活動計画に基づいた会議となっており、計画に基づいて進めております。

来年度から本会議の取り組みも、委員会の中で評価を受ける形になっており、会議の進め方や、きちんと会議で出てきた意見を反映できたのかが評価の基準となっております。

来年度から、本会議の取り組みが評価項目に上がってきますので、ご理解いただければと思います

(3)佐世保市からの報告「庁内連携推進会議について」

 第3期佐世保市地域福祉計画内の重点プロジェクトとして「地域福祉生活支援ネットワーク」が構成されました。

地域だけでは解決できない課題で、行政で解決に向け検討するものについては、地域福祉生活支援ネットワーク会議から提案を受け、市役所内の関係部署連携し、解決を図ることを目的に「地域包括庁内推進会議」を組織しました。

今年度からの第3期の計画で立ち上がった「地域福祉生活支援ネットワーク会議」から「地域包括庁内推進会議」へ課題の提案はまだ上がっていない状況ですので、行政間で連携すべき課題を考え、現在、①交通弱者関連推進部会②災害時要援護者個人支援計画の作成を検討する部会③55歳以上のプラチナラチナ世代に向けて、地域活動の重要性を学ぶ機会やコミュニティビジネスなど生きがい就労についての推進を行う部会を立ち上げ、情報共有を行っている段階です。

(4)情報交換会テーマ: 「現場レベルの支え合い活動者同士が繋がり、情報共有を行う事で、点が線で繋がるネットワークの構築」

 支え合い活動団体の活動紹介

生活支援コーディネーター(成冨生活支援コーディネーター):

生活支援コーディネーターは、27自治協議会圏域ごとに配置され、現在23名配置されています。対象者は、地域支え合い活動に興味がある方や、地縁団体ボランティア団体、介護福祉、医療機関、企業の方々となっています。

活動内容は、支え合い活動の立ち上げや、継続支援、地域の支え合い活動団体の連携ネットワーク作りを行っています。

活動実績では、地域支え合い推進会議を各地区で年4回、地域支え合い活動支援を随時、生活支援サポーター養成講座を平成30年度は年5回開催し、今年度は9回開催予定です。

全体定例会を毎月第3金曜日の13時半から16時に開催しておりますので、生活支援コーディネーターに向けてお話を希望される方などは、ご連絡いただければ時間の調整をさせて頂きたいと思っています。

老人クラブ連合会(森副会長):

①所属団体の定例会等の情報:基本的には週1回の電話での安否確認。あくまで各町内単位クラブでバラバラです。3か月ごとに団体事務局へ書類で提出します。

②支え合い活動(生活支援)利用者はどのような方?:孤独死をさせないように、一人暮らしの方への見守りを実施しています。

③現在行われている支え合い活動(生活支援)の内容:木風町の例では、週1回の電話連絡です。ゴミ出しや庭掃除をされている方もおられます。

④支え合い活動(生活支援)の実情:木風町では支える方10名、支えられる方6名です。

⑤現在の課題:会員数の減少への歯止めと、政府の働き方改革の為、人生の働く年齢が伸びたので、意欲的に働き続ける方が増えている。年金不足も一理あると思います。

⑥他団体との連携について望む事:地域包括支援センター、社会福祉協議会とのすみ分け及び支え合いの場を本気で望みます。

⑦所属団体の地区担当者との連絡方法:各町内クラブの独立性なので、地区を代表する担当者はおりませんが、本日話を行っていく中、地区担当者の必要性を感じました。

佐世保市シルバー人材センター(大山事務局長):

 シルバー人材センターは全国組織で、全国の総会員数は73万人います。入会条件は、60歳以上で健康な方となっています。高齢者の健康維持と地域の福祉を目的として立ち上げた組織です。

①現在行われている支え合い活動(生活支援)の内容: 佐世保市シルバー人材センターは、昭和57年に設立され、平成24年に公益社団法人格を取得し、国及び佐世保市から1,600万円ずつ補助金を受け活動を行っています。

現在の会員数は970名で女性が約30%在籍。年間約3憶7千万円収益事業の内、約2億円が市から公園清掃など受注事業、残りの1億7千万円が民間からの受託事業となっています。業務内容は請負、派遣に分かれております。

②支え合い活動(生活支援)の実情:ワンコインサービスでは、平成28年度は15名の方が15件、平成29年度では22名の方が65件、平成30年度では、43名の方が215件利用されています。

ワンコインサービスは30分以内の終わる支援を行っており、近くの会員と利用者を調整して対応しています。主な内容はゴミ出しで、平成30年度では200件がゴミ出しでした。ワンコインサービスのほか、お墓管理や空き家管理、寺子屋塾を実施しています。

③現在の課題:毎日いろいろなお困りごとの相談があり、会員が対応できない相談事をお断りする場合があります。車が行かないところ、駐車場がない所はお断りをしている状況です。

④他団体との連携について望む事:対応できない相談を対応してくれる団体があれば紹介頂ければと思います。

佐世保市民生委員児童委員協議会(情報提供:永島副会長、代読:成冨生活支援コーディネーター):

①所属団体の定例会等の情報:佐世保市民生委員児童委員協議会連合会は、市内の33地区民児協の連合体であります。連合会役員会は、理事会が月1回10名参加。地区会長会の会長会が月1回開催され、34名参加されています。  

また、地区民児協会議を33地区ごとに定例会を月1回実施され、全33地区で629名の民生委員の参加が行われており、上記の会を受けての周知報告、地区内活動における支援、連絡調整、情報収集、資質向上のための研修を行われています。

②支え合い活動(生活支援)利用者はどのような方?:民生委員児童委員は、活動について記録することになっています。その活動記録において、相談・支援を行った件数を分野別に分けられています(高齢者、障がい者、子ども、その他)支援内容別に分かれており、そのなかに「日常的な支援」という項目があります。以上の事から日常的な支援が支え合い活動となると思います。活動対象者は、すべての地域住民となっています

③現在行われている支え合い活動(生活支援)の内容:日常的な支援とは、(1)在宅福祉(2)介護保険(3)健康・保健医療(4)子育て・母子保健(5)子どもの地域生活(6)子どもの教育・学校生活(7)生活費(8)年金・保険(9)仕事(10)家族関係(11)住居(12)生活環境 のいずれに該当しない内容で、他に代替手段がないなどにより、やむを得ず、通院の付添、買物の代行、ゴミ出し、軽易な日常生活に関するものであります。

④支え合い活動(生活支援)の実情:

平成28年度 7,356件 628名(定数)約12件(一人当たり件数)  平成29年度 9,730件 629名(定数)約15件(一人当たり件数) 平成30年度  11,058件 629名(定数)約18件(一人当たり件数)

⑤他団体との連携について望む事:民生委員児童委員は、地域住民の「身近な相談相手」であるとともに「支援へのつなぎ役」です。地域住民が抱える悩みや心配事などの相談にのり、必要に応じて専門機関や福祉サービス等の情報を提供したり、そのような機関等につなぐなどにより、住民自らが課題を解決するための支援を行っています。そういうことから、支援につながるような情報の提供をお願いしたい。

⑥所属団体の地区担当者との連絡方法:「民生委員・児童委員名簿」保健福祉政策課で作成され、行政及び関係機関のみに限定し、配付されている。

生活支援サポーター(田中サポーター):

①所属団体の定例会等の情報:中部、山澄地域の合同で顔合わせを行い、顔を覚えるという段階で、これからという所です。

②支え合い活動(生活支援)の実情:これから始まるという所です。

③現在の課題:生活支援サポーター、けんこう運動支援隊を町内会や老人会で知らない方がほとんどなので、知ってもらうことが必要。戦略とタイムスケジュールの手順が明確化されることが必要。

④他団体との連携について望む事:民生委員の活動と、生活支援サポーターの活動はほぼ近い取り組みを行っており、それぞれの団体ととしっかりと話をしてもらえばよい取り組みになると思います。本日取り組みを教えて頂いたシルバー人材センターや老人会の方々とも連携が上手くできるようになれば素晴らしいものができると思います。

 相談機関等の活動紹介

中部地域包括支援センター(菊田センター長):

 掃除、買物、調理などの生活支援の相談は40件の相談の中で15、6件がデイサービス以外の生活支援の相談内容です。そのうち、介護保険サービスは10名ほど、残りの方々は、ちょっとしたゴミ出しなどの相談があり、介護保険サービス以外の方については主に民生委員の方に、ご近所で協力して下さる方がいないか相談しています。

民生委員さんが生活支援サポーターである場合がありますので、その方々には生活支援サポーターとして相談を行う場合があります。

花園町の集合住宅では、サロンを行っている所がゴミ出し支援を行われている所もあります。そこにお買い物支援の話をしたところ、お金のやりとりをすることが難しいとのことでした。ですが、宅配サービスの注文支援や、ネット注文支援は協力できるとの声が出てきています。

地域のサロン活動参加者のチームワークが凄く、サロン参加者の皆さんに情報提供を行い、生活支援サポーター養成の呼びかけを行っています。

佐世保記念病院(溝上ソーシャルワーカー):

①介護保険・介護保険以外の支え合い活動(生活支援)のニーズについて:

介護認定が下りていても、経済的な問題を抱えて退院をされる方もいらっしゃいますので、支え合い活動を必要とされている方はいらっしゃいます。

自立レベルの方も、独居や高齢者夫婦世帯が多いため、見守りなどの生活支援を必要とされている方はいらっしゃいます。

②介護保険以外の支え合い活動(生活支援)に繋ぐケースはありますか?:

地域包括支援センターや居宅のケアマネジャーへつなぐケースはあっても、支え合い活動団体でつなぐことは今までありませんでした。介護保険の対象とならない、年齢の若い方も退院されますので、今後必要があれば支え合い活動団体へ繋ぎたいと思います。

③連携を図っている、介護保険サービス以外の支え合い活動(生活支援)団体があれば教えてください:

  病院側は生活支援団体に関しては、情報を把握していない為、教えて頂きたい。佐世保記念病院の地域への取り組みとしては、月一回健康教室の開催と、入院中の面会者に向けて、定期巡回バスを運行しております。

社会福祉士会(野口社会福祉士):

地域の支え合いについて、ふれあいネットワークのイメージで、支え合いが繋がっていければ良いかと思っています。私は地域包括支援センターに所属し、活動をする中、第二層生活支援コーディネーターと連携することで、地域の社会資源の整理が少しずつ進んでいるかと思います。

さらに、足りない資源について、どこに、どんな力を貸していただければ、どのようなものが生まれるのか具体的に話し合いをすることが望ましいと思います。

佐世保市介護支援専門員連絡協議会(山田会長):

 ケアマネジャーについて、地域支援事業、地域福祉・生活支援ネットワークの内容の周知が足りないところがあり、生活支援コーディネーターを知らないケアマネジャーも沢山おり、今後、活動を浸透させることで、地域の支え合いが出来ていくのではないかと思います。

各ケアマネジャーから社会資源として、把握が出来ていないという実情もあり、事業所にも周知していただく必要があるかと思います。

介護保険自体も、今後は要介護1・2の方も総合事業対象となる流れとなっており、地域で支えていくという取り組みにもケアマネジャーも参加する必要があり、周知して頂く取り組みが必要だと思います。

次回までの取り組み予定:成冨生活支援コーディネーター

・生活支援サポート利用者個人情報提供先の団体へ活動実施の確認

・守秘義務について、法的な内容を整理する。

・各団体から頂いたアンケート内容を取りまとめ、会員の方も取り組みがわかる表を作成し、周知活動を実施する。

・支え合い活動を実施する団体の活動の住み分けの明確化及び周知を図る。

・生活支援体制整備事業、生活支援コーディネーターについての周知活動の推進。

を次回の会議までに資料等作成し、関係機関の皆様と共通認識及び周知を図りたいと思います。

閉会【冨永(佐世保市社会福祉協議会)】

 

 参加者の皆様から頂きました貴重な意見については、今後の地域福祉・生活支援ネットワークの進め方の参考にさせていただきたいと思います。大変貴重なご意見をいただきましてありがとうございました。

 毎回、広報紙を作成していますので、必要部数を教えて頂ければ印刷し、お渡しして周知活動も行いたいと思いますのでご協力いただきたいと思います。

次回は1月に開催予定としております。本日は、大変お忙しい中ご参加いただき、誠にありがとうございました。

広報紙

広報紙を作成しました。ぜひ、ご確認及びご周知のほどよろしく願い致します。

ダウンロード先→ 令和元年度第二回地域福祉・生活支援ネットワーク(第一層協議体)広報紙

 

生活支援コーディネーターへのお問い合わせは → こちら

 

 

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